「ORIGAMI」が世界共通語に

第二次世界大戦が終わり1960~70年になると、スペイン、イギリス、アメリカ、日本で折り紙の愛好・研究グループが次々に立ち上がります。そして、アメリカから折り紙を表す言葉「ORIGAMI」を用いようという声があがり、世界共通の言葉として使われるようになっていきます。世界中で「ORIGAMI」ブームのはじまりです。

東京

国内では1950~1970年代にかけて、主に手工芸などの分野の研究者たちが折り紙の持つ芸術的、工芸的な価値を評価し始めます。多くの作家が新作の折り紙の作品を発表することで、大人の趣味、芸術としての折り紙が確立していきました。折り紙団体も各種誕生し、高度な技術の研究が行われるようになり、折り紙に関する科学研究は、数学、工学、生物、医療、文化、歴史と、とても幅広い分野に亘っています。1989年には第1回目の折り紙の科学に関する国際会議が開かれその後、数年おきに開かれています。折り紙の文化は遊びに留まらず、国や国境を越えて世界中に広がっています。