実は西洋にも昔からあった!

 ヨーロッパでは、12世紀に製紙法が伝えられ、やがて「折り紙」が生み出されて19世紀頃までに独自の折り紙文化が完成していました。

15世紀頃にはナプキンを鳥や船に似せて折ることが流行し、ナプキンの折り方が書かれている本が出版されました。また、18世紀のドイツでは学校教育に折り紙が取り入れられていたといいます。 


 当時のヨーロッパの折り紙の中には、同じ時代の日本の記録に見当たらない形や折り方が多いそうです。スペインで「パハリータ(小鳥)」と呼ばれている折り紙は、日本人が「鶴」を知るように多くのスペイン人に馴染まれていて、ヨーロッパには16~17世紀頃にはこの折り紙があった可能性があるそうです。

 しかし、日本の折り紙の代表「鶴」の折り方はヨーロッパには見られないとのことで、折り紙は、ヨーロッパと日本で、それぞれ独立して発生したことが想像されます。

 

スペインの折り紙

「パハリータ(小鳥)」